【体験談】右卵管への子宮外妊娠(異所性妊娠)の症状について① 妊娠超初期から卵管切除手術までの状況
2021年7月12日妊活
私は子宮外妊娠を2回経験しました。
それぞれ左右卵管への妊娠で、どちらも妊娠5週目から6週目頃に子宮外妊娠であるだろうということが分かりましたが、その2回は判明前から手術後まで全くといっていい程違う症状でした。
右卵管に妊娠した1回目の子宮外妊娠で経験した妊娠超初期症状から手術までの状況について記載します。
Contents
妊娠超初期症状と子宮外妊娠の疑い
妊娠超初期の症状
1回目の子宮外妊娠に繋がる妊娠は、初めての妊活でいきなり妊娠をすることが出来ました。
そのため最初妊娠出来ているという期待は全くせず過ごしていましたが、妊娠3週目くらいから異常な眠気が出てきたり、結構な頭痛や腹痛があり何かいつもと違うと感じるようになりました。
元々頭痛や胃痛持ちなので痛み止めを服用することが多いのですが、いつもの痛みとは何か違う気がして痛み止めは飲まず、「妊娠超初期 症状」などと検索し、もしかして・・・?と思うようになりました。
その後も仕事中あくびが止まらなくて困る程の眠気、立ちくらみ、結構なズキズキする頭痛やキリキリする胃や、腸なのか子宮なのかの痛みとお腹が張るような症状が続きました。
その為早くこの痛みの原因を探りたい思いから、生理予定日の1週間後になる前、数日早くフライング検査をしてみました。その結果想像通りの陽性反応で、大喜びしました!
しかし日々どんどん増す腹痛に、妊娠がこんなに痛いなんて聞いたことがない・・・という不安も覚えていきます。あまりに腹痛が酷いため生理予定日1週間後=妊娠5週目と思われるタイミングで仕事後に近所の産婦人科に行ってみることにしました。
産婦人科初受診(火曜日)
妊娠5週目頃には見えることが多い胎嚢が子宮の中に確認出来ませんでした。
医師は「妊娠検査薬で陽性反応が出たということは妊娠していることで間違いない。風邪の症状だと思っていたら妊娠していたという話もよく聞くから頭痛や腹痛はその類でしょう」とのこと。
生理周期が凄く正確なわけでもなかったので妊娠5週目になっていない可能性もあり、そのためにまだ胎嚢が見えない可能性があるということになり、採血をしてhcg(妊娠時に現れるホルモン)の値を確認することになりました。
妊娠5週目や6週目にあたる程hcgの数値が高いのに胎嚢が確認出来ない、ということであれば子宮以外に受精卵が着床する子宮外妊娠(異所性妊娠)である可能性があり、その場合は緊急入院になる。
子宮外妊娠は滅多にないので可能性は低い。
しかし子宮外であれば母体の命にも関わるため、後日分かるhcgの値が異常であれば至急連絡する。
と伝えられ産婦人科の初受診は終わりました。
私が感じている異常な腹痛は全く風邪の症状と勘違いするようなものではなかったので、不安を覚えながら帰宅しました。火曜日のことでした。
子宮外妊娠疑惑(木曜日)
そこからかなりの痛みがあり不安に思いながら過ごしていましたが、初受診から2日後の木曜日夜に家で生理のような出血がありました。
ドロンとしたゼリー状の塊も出て、「あぁ、流産したのかな・・」と思いました。
翌日金曜日朝一で産婦人科に通院し状況を説明。火曜日に測ったhcgの結果が出ていてやはり妊娠で間違いなかったと伝えられ、状況的に今回は流産だろうということになりました。
しかし綺麗に流れているか確認する必要がある為、hcgの値がなくなるまで今後も継続的に通院し経過観察が必要であるということで、その日も採血をして帰りました。
午後から出社予定でしたが、腹痛があまりに酷く午後も会社をお休みさせていただきました。
翌日土曜日の朝一で産婦人科から電話があり、非常に嫌な予感がしました。
「前日金曜日に測ったhcgの値が火曜日と比較し増えている、つまりは流産しておらず赤ちゃんがどこかで育っている、手術が必要になるかもしれないから至急来るように」と言われました。
病院に行くため準備しようとしますが立っていられない程腹痛が酷くなっていて、ベッドに横になって休み休み準備をし、産婦人科に向かいました。
子宮外妊娠での緊急入院と緊急手術
緊急入院(土曜日)
産婦人科では電話でも伝えられた通り、
「hcg数値が以前と比較し上昇している為受精卵が育っているが、胎嚢が子宮内に見えない為子宮外に着床している可能性が大きく、1番多いのは卵管への着床である」
ということを伝えられました。
受精卵がこのまま子宮外で大きくなると、本来育てられる場所ではない為破裂等を起こし、大量出血で最悪の場合母体が死に至る可能性もあり危険である。
その為今から手術が出来る大学病院等へ緊急で行く必要があると言われました。
この産婦人科からいつも紹介をしている近くの病院をあたっていただくことになりましたが、土曜日である為医師がいない可能性があり、通常卵管への子宮外妊娠の手術は腹腔鏡手術で出来る手術であるものの、腹腔鏡手術が出来る医師がいない場合開腹手術になると言われました。
可能であれば腹腔鏡で行いたいと希望させていただき、2軒目に問い合わせていただいたA病院が当日土曜日であっても腹腔鏡手術が出来るとのことで受け入れていただけることに。
タクシーで夫と共に急遽向かいました。
A病院についた頃には動けない程腹痛が酷くなっており、病院に入ったところで車いすに乗せてもらいました。
土曜日に緊急で受け入れていただいたので色々省略されていることもあったかもしれませんが、病院側からは内診、医師との面談、入院手続がありました。
医師からの説明としてはエコーで胎嚢が見えない為以下3パターンの可能性があると伝えられました。
- 通常妊娠で子宮内で育っているが胎嚢がまだ見えないだけ
- 卵管等への子宮外妊娠である
- このまま自然に流産になる
子宮外妊娠の可能性が高いと思うものの、エコーでは確実に子宮外妊娠であるということが分からない。
土曜で病院の都合上hcgが測れないということもあり、月曜に改めてhcg数値を測り手術するか判断する、もしくはこのまますぐ手術をしてお腹を開け、子宮外妊娠であるかを実際に目で確かめる方法もある、と言われました。その場合開けてみて何もなければ何もせず閉じるということも有り得るとのこと。
病院にいれば何かあっても安心なので、土日は痛み止めを飲み月曜日まで待つことにし、そのまま入院することとなりました。
もっと激しい激痛になったら迷わず医師を呼び出すこと、と言われました。
入院準備等ないまま病院に来ていたので、一度夫が自宅へ帰り入院に必要な一式を持ってきてくれることになりました。私は病院のベッドで横になって待っていました。
母や姉など家族も病院に駆けつけてくれました。
痛みと悲しみと怖さで私はとにかく泣いて泣いていました。
緊急手術までの流れ(翌月曜日)
土日は引き続き激痛がありましたが、痛み止めが効いている間は痛みが和らぐのと、ベッドに横になっていることで痛みが少しマシに感じられ落ち着いて過ごすことが出来ました。
月曜朝一に採血と検尿がありました。
土日のトイレ時は全く気にせず見てもいなかったのですが、検尿の際血尿が出ていることに初めて気付きぎょっとしました・・。採血結果もやはりhcg数値は増えていて、受精卵が育っているものの胎嚢が見えない=卵管に妊娠しているであろう、という判断になりました。
家族の立会がないと手術が出来ないそうで、家族が到着次第手術することに。
夫と母が来てから今後の方針の説明があり、子宮外妊娠に対する対処方法として手術以外の選択肢もあることを初めて知ります・・。
卵管を切除手術する方法と、抗がん剤を使う方法があるとのこと。(手術すると思ってたのに今知るの!?という感じでしたが・・)
受精卵は細胞である為抗がん剤の薬を使って細胞を殺す方法もあるそうです。しかしその場合口内炎だらけになったり副作用がある為回復に非常に時間を要するということでした。
右卵管がなくなった場合でも左の卵管で妊娠が可能なこと、右が残っている場合また右卵管に着床してしまうリスクもあること、血尿も出ているのとhcgの値が大きく緊急性を要することから、手術を勧められました。
どうしますか?と聞かれましたが結局手術する以外選択肢ないですよね?といった感じで(汗)すぐに緊急手術することに決まりました。
手術前にはレントゲン、採血、検尿、心電図の術前検査が必要で、看護師さんに車いすで連れて行って貰いました。
緊急入院だったのと土曜日だったので周りの様子に気付いていませんでしたが、術前検査の為病院内を回ると、色々な病気や怪我の方がいて皆戦っているんだなぁと感じ、なんだか辛い気持ちになりました・・。
まとめ
妊娠出来た!と喜んだのも束の間、妊娠超初期は痛みに苦しみ、子宮外妊娠が疑われてからすぐに大学病院へ行くことになり手術する流れになりました。
妊娠超初期の状態でどんどん痛みが増していったので早めに病院を受診しましたが、「子宮外妊娠」となるなんて全く想像していませんでした。
妊娠は本当に何があるか分からないんだと身をもって知りました。
早めに産婦人科を受診し、自分の体に何が起こっているか確認することの大切さを痛感しました。
私の初めての妊娠は、残念ながら本当に辛く痛く悲しい経験となりました。
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